トラブルシューティング

アニメーション関連のクラッシュ対策

アニメーション関連のクラッシュ対策

スカイリムは追加アニメーション(モーション)が多すぎるとクラッシュします。いくつか要因に分かれるのでそれを解説します。

FNIS等で大量(少なくとも1000以上)にアニメーションを追加した場合のみです。問題がない場合は特に何かの導入は必要ありません。

コンティニュー時のクラッシュ(LE版のみ)

コンティニュー時(起動してスタート画面でロードまたはコンティニューしたとき)にクラッシュするバグです。大量にアニメーションを追加していると発生します。Foot IKバグとも言われます。

対処法はLoad Game CTD FixまたはAnimation Loading Fixを導入してください。

原因は簡単に言うと読み込み時のミスです。ミューテックス(排他制御・データ保護機能みたいなもの)がなくて、大量にデータがあるとスレッド間で書き換えが発生してエラーになるようです。Load Game CTD Fixはシングルコアで読み込む、Animation Loading Fixは読み込み順序(プレイヤーを先に読み込む)を決めることで解決します。

Load Game CTD Fixは多少ロード時間が増加します。

メモリ制限(LE版のみ)

アニメーションはゲームオブジェクトとしてメインメモリブロックを占有するので、LE版ではメモリ制限に引っかかる場合があります。

対処方法はCrash FixesやSKSE、ENBのどれかでメモリ設定してください。メモリ設定の仕方については以下の記事を参照にしてください。

スカイリムのCTD対策CTDとは「Crash To Desktop」の略で、ゲームがクラッシュしてデスクトップに戻されることです。 バニラ(=modを入れてないまっさらな状態)ではあまり起きません。modによるところが大きいです。スカイリムでの具体的なCTD対策方法を説明します。...

アニメーションの登録上限数

バニラで扱えるアニメーションに関連するオブジェクトの登録上限数が最大32768までです。この上限を超えるとクラッシュします。

対策は以下のどれか1つを導入してください。

mod名対応ゲーム上限数その他の機能
Animation Limit Crash FixLE/SE両方上限を撤廃ロード速度向上
Animation Loading FixLE版のみ上限を倍FootIKバグ修正
SSE Engine FixesSE版のみ上限を倍多数のバグ修正

SSE Engine Fixesはver4.11で追加されたAnimationLoadSignedCrashという項目です。デフォルトでオンになってます。

別の制限にひっかかるので上限は倍くらいで充分な気はします。

FNISの登録数制限

FNISで扱える三人称視点のアニメーションID数には限りがあります。この限界値はFNISの使用時に「使用量:X%」として表示されます。これはアニメーションの個数ではなく、登録するアニメーションの定義によっては3IDぐらい消費します。

FNISのオプションファイルにある「FNIS XXL」を使うことで最大で26162枠を増やせます。

FNISの使い方については以下の記事を参照してください。

FNISの使い方
FNISの使い方FNIS(正式名:Fores New Idles in Skyrim)はポーズやアニメーション(モーション)を追加するときに必要なツールです。アニメーションの追加のみならず、アニメーション制御に関するファイルの競合回避にも使われます。...

フレームワークmodの最大登録数

アニメーションを使用するフレームワークmodでの最大登録数があります。SexLabなどが該当します。別のmod、たとえばTK Dodgeなどの追加アニメーション数は影響を受けません。詳細は割愛。

結論

どれがいいかは環境によるので、安定しない場合は色々試してみてください。

LE版:コンティニュー時CTDと上限値の2つ修正できる「Animation Loading Fix」をまずは試してみましょう。安定しない場合はLoad Game CTD Fix+Animation Limit Crash Fixに切り替えます。

SE版:必須の「SSE Engine Fixes」あれば大抵はOK。解決しなかったりロードが時間かかりすぎる場合は「Animation Limit Crash Fix SSE」を導入しましょう。その場合はSSE Engine FixesのAnimationLoadSignedCrashをfalseにします。

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