読みもの

訳注付き『帝国へのポケットガイド 第三版』訳

A Pocket Guide To The Empire 3rd

はじめに

『帝国へのポケットガイド 第三版』は「TES4 オブリビオン」のコレクターエディションに付属する冊子です。ゲーム内では第三紀 432年で、ちょうど第三紀の終わりに書かれたものです。タムリエルの歴史・地理・種族がまとまっていて、基本的な世界観(ロア)を学ぶには有益です。初版に比べるとプロパガンダ的な要素は減りましたが、帝国びいきの見解は抜けてないので注意。この視点が正しいとは限らないのがTESの面白いところです。

UESPの文章を元になるべく分かりやすく訳し、一部の語句にポップアップする訳注を付けました。

序文

『帝国へのポケットガイド 初版』が出版されたのは四百年以上前のことだ。タイバー・セプティム皇帝の治下、新たな国家像を描写したものである。古代の独立王国は没落し、戦争で疲弊した民衆は周辺地域の人々に関する根も葉もない噂やおとぎ話を信じ、恐怖に怯えていた。第一タムリエル帝国のイメージでさえも、千年近い時を経て、奇妙で不吉なものとなっていた。この本は新しい帝国の人々に情報を伝え、教育し、安心させることを意図したものだ。

帝国が変遷するなか、ガイドブックは三百年以上に渡って初版のまま増刷され、流通され続けていた。玉座を巡る皇族同士の激しい内戦、強奪者キャモランによる西部での壊滅的な反乱、アカヴィリの悲惨な侵攻、反乱と改革の終わりなき循環といった出来事はガイドにはまったく反映されていなかった。初版があまりにも時代錯誤の内容が多いことがようやく認識され、331年、女帝モリハーサの命令により第二版が制作されることとなった。帝国地理学協会は改訂のために再び召集された。初版のプロパガンダ的な論調の大部分は取り除かれたが、それでもタムリエルは統一された帝国であると主張を繰り返し、推し進めるものだった。

第二版以来、121年原文ママ:正確には101年もの間に多くの変化があり、多くは同じままだ。

変化についての情報はタムリエルの農場や集落、都市に広まる不完全な世間話によって生じている。古い偏見や迷信のほうが受け入れられ、事実は誇張され、湾曲され、反転され、無視されている。文学者でも熟練の旅人であっても、何を読んだか、どこを訪れたかによっては、誤った情報を信じたり広めたりすることもありうる。真実の百科事典的な著作が求められているのである。

住民の偏狭さが変わっていないとすれば、変わったのは帝国内の大部分である。
西部では、「平和の奇跡」によって全王国が一変した。これはときに「西方の歪み」異なる出来事が同時に起こる「ドラゴンの突破」という現象のひとつ。TES2 ダガーフォールがマルチエンディングで、そのすべてが同時に起こったことになっている。前作オブリビオンの書籍の『西の歪み』を参照。とも呼ばれる。東部では、いにしえのトリビュナルとその聖堂による支配とともに没落した。帝国の幻影のときに起きた戦争によって、我々の知るタムリエルは大きく変貌した。

ユリエル・セプティム七世陛下のご下命により、『帝国へのポケットガイド 第三版』の出版準備のため、帝国地理学協会は再び召集された。

我々の目的は、読者の啓蒙のために、史上において現時点で判明している世界の情勢を描写することのみである。我々はこの地を故郷とする、読み書きできる生物も読者に含めることを望んでいる。
これは必然的に、広範な実態ではなくてはならない。

我々の記述の細部が足りてない部分を受け入れなければならないし、いつかは古くなり第四版が必要になることについても受け入れなければならない。最も広範で基本的な事柄、つまり我々の存在の本質から始めるとしよう。

アリーナ スーパームンダス:天空のタペストリー

本書の目的は現在のタムリエルを描写することだが、少なくともそれには我々の向こう側について簡潔であれ記述する必要がある。広大なタムリエルも、我々もニルンという大きな世界の一部にすぎない。ニルンは物質界であり、霊的世界でもある。神秘魔法の師範たちがムンダスと呼ぶもの、あるいはより見事に表現するなら、グレイ・メイビーに内包されているからだ。

シロディールがタムリエルの絶好の位置を占める中心地であるように、ムンダスもまた霊的世界の中心である。オブリビオンの暗黒とエセリウスの灼熱の光が混交した霊的世界は、力同士が常にせめぎ合っているため、ときにアリーナと呼ばれることもある。富と征服、愛と損失、生と死と不死、神聖たる自然法則と反対にそれを打ち破る魔法の力。善悪について語るものも要るが、これらの概念は主観的であり、精神的ではない。それらが指し示すよう、ムンダスのアリーナではいまだに多くの闘争がなされているのである。

初版の著者のインペリアルは、様々な理由があって世界全体のことを無視した。大部分は当時の政治的・人種的な見地の転換による器量の狭さか、人間中心の世界に移行するべくために力が注がれていたためであろう。あるいは、単に知識の欠如があったのかもしれない。皇帝タイバーによる征服が始まる前は暗黒の時代であった。四世紀にわたって空位期間が続き、蓄えられていた知識が失われた。とにかく、大御所の専門家によるものより、素人によるご都合主義的な世界の記述が好まれることさえあった。

モリハーサ版では、当時の政権の要求に応じて、はじめのページで世界全体の記述を改訂しようとする果敢な試みがあった。スーパームンダスの脅威と神秘を身をもって体験していたからである。
スーパームンダスの人々は、我々が垣間見る神秘的な領域などはるかに超えた多くの才を授かっていた。

オブリビオンの虚空

オブリビオンは最も危険な外界であり、デイドラと呼ばれる強力な悪魔たちの住処である。タムリエルの住人はみな、夢や戦争、祭りの中で、気まぐれな悪魔たちと接触している。
たしかに夜空を見上げるだけでオブリビオンを見物するには十分だ。ムンダスの端から始まって終わりまですっぽり覆っているからだ。そこの支配者は不死の「虚空の大公」である。その名前は多様であり、その性質は我々自身と密接に結びついている。同じように定命の者は、美徳と創造によって、九代神や他のエセリアルの精霊たちから力を授かっている。我々の卑劣気まぐれな部分もまた王権との結びつきによって支えられている。

オブリビオンはニルンの次元と隣接しているので、そこへ旅するのは太古の昔から行われていた。そのため、外界の中では最も測量され、オブリビオンのおよそ四分の一は地図化されている。とはいえ、いまだに理解を超えた多くの謎が残されている。

オブリビオンは虚空であると考えることが最も簡単とはいえ、オブリビオンはなんでもあるのだ。実際にはほとんど暗黒の空虚な海であるのだが。それでも、あらゆる時代の、オブリビオンの領域に渡って帰還してきた魔法使い、皇帝、悪漢はみな無数の不可思議な島々や宇宙の風変わりなものについての話を語っている。オブリビオン創生以来からいるデイドラロードたちは、果てしない長い期間貯めこんできたので、存在が余剰している。自らの領域を築くだけにとどまらず、さらにその外にも構築している。

デイドラ公国について詳しく説明することは、本書の範疇を超えている。興味のある読者はメイジギルドのマスター・ゼナス氏の著作『オブリビオンについて』のこと。ゼナス氏の弟子が書いた『オブリビオンの扉』も関連書籍としてどうぞ。や、我々帝国地理学協会の「デイドラロードの調査」を探してみることをおすすめする。

エセリウスの魔術

インペリアルの神智学者によると、我々の世界はマジカから生まれたという。その創造力があらゆる生命を満たし、持続させている。魔法の源は虚空を超えた先にある多種多様な天空であり、総称して「エセリウス」と呼ばれている。

エセリウスは、九大神と他の原初の魂が連なる座であり、純粋なマジカの次元でもある。毎晩オブリビオンが我々を包み込むが、エセリアルの力は、絶えず高貴な者から卑しき者まで授けられている。そして人間、エルフ、獣人、あらゆる種族に共通の目的を与えている。その魔法は大地に雨を、家庭には愛を、技術産業には科学原理をもたらしているのである。また、太陽そのものを与えてくれる。
最後に、エセリウスはエイドラの本拠地であり、ムンダスの礎石であり、寺院や君主、英雄の歩みのなかで見られる諸相である。

エセリウスを訪れることは、オブリビオンを訪れることよりも稀である。虚空が天空に広がるのに対して、星のみがエセリアルの旅路を導くポータルとなる。あるいは適切な魔法を用いて行くこともある。レマン王朝の遠征隊とアリノールの太陽鳥が史上最も有名な試みである。
そして何の皮肉なのか、両方とも結局は同じ理由で失敗した。魔法を届けるためのマジカ消費量を維持できなかったのだ。彼らの残した遺産は、元老院の帝国王室マナノーツとファーストホールドの大天球儀だけである。この天球体は、メレシック時代の旅人によって集めた本物の天体鉱物でできている。

誕生時の星座:エセリウスの星座

ニルンに生まれしすべての子らは、天から出生の光を授かる。エセリウスの星座それぞれの魔法作用によって運勢を形作る。一般に、星座は13種類だが、最高天が落ち着いていたり、乱れていたりするときでは他の星座が観測されることもある。

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人類の全時代、包括的な歴史

これから記述するのは、タムリエルの先史と有史についての基礎知識さえ持たない人々のために現在までの歴史の概要である。歴史に貪欲な人は、帝国の図書館や書店にて優れた歴史書を手にとっていることだろう。

エルダーワイルド

歴史は、言うまでもなく創造から始まる。残念ながら、我々の記録に他の出来事が必要とする客観的かつ確固たる証拠あるという考えは、早いうちから捨てなければならない。地域、文化、宗教、家庭それぞれで、創世については異なる見解がある。それは我々を定義し、我々がどこから来たのかという信念を定義する。帝国地理学協会は、このことは読者諸君に委ねることにする。

多くの文化で受け入れられ、事実として残存する物語は、神々が巨大な塔を作ったということである。ムンダスの作り方をどのように進めるかを議論するためだ。その会議でニルンの物理・時間・精神・魔法の要素が定められた。神々の一部がエセリウスに還ったあとも、塔はそのまま残存した。
それが現在の「アダマンチンの塔」である。ハイロックとハンマーフェルに挟まれたイリアック湾に浮かぶ、小さなバルフィエラ島にある。そのような人が作ったかのような建造物はエイドラ唯一の足跡であり、我々の世界が本質的に死から免れないことを物語っているのかもしれない。

創造初期の頃は、エルフの祖先であるアルドマー、人間の祖先であるネディックはいずれもタムリエルには住んでいなかったと一般的に理解されている。ブラックマーシュのヒストの木が、我々の大陸における原初の生命体であると言われている。それに続いて、現在のカジート、アルゴニアン、スロード、ドゥルー、その他の「獣人」の先祖たちが現れた。一部の獣人はすでに大陸を去り、また一部は極端に人目を避けたり希少であったりするため、めったに目撃されていない。

公的な記録がなされる前の時代。歴史学者がメレシック(神話)時代と呼ぶ時代だ。アルドマーは旧エルノフェイ、またの名はアルドメリスと呼ばれる伝説的な神秘につつまれた土地からタムリエルにやってきた。彼らはサマーセット島に定住し、そのあと東へ進出し始めた。一方、ネディック人はアトモーラの凍てつく大地から北部にやってきた。今日で言うところのスカイリムだ。エルフと人間が出会ったところでは、必然的に敵対するようになった。

アルドマーは時間とともに新しい環境に合わせて文化的にも変化していった。まず気質から変わりはじめ、そのあと肉体的にもはっきりと異なる「種族」へと分かれるようになった。サマーセットに残った者たちはアルトマー、ヴァレンウッドではボズマー、モロウィンドではチャイマーとドゥーマー、シロディールではアイレイド、そしてハイロックではアルドマーとネディックの間にブレトンが生まれ、それぞれ知られるようになった。オーシマー、またの名はオークもこの頃に生まれた。アルドマーは指導者トリニマックの破滅によって歪められ、トリニマックはデイドラ大公マラキャスになったとも言われている。この一斉に起こった分化はデイドラによって、あるいは大地の骨の転移によって、故意に仕掛けられたものかもしれない。しかし、その理由はこの歴史には必要ない。彼らは変わったのである。

ネディック人もまた、アトモーラからの何世紀にも渡る侵略の中で変わっていった。スカイリムの元ネディック人は現在ノルドとして知られる。西側のハイロックに渡った人たちは、我々が言ったように、アルドマーと交配してブレトンが生まれた。ブレトンは人間であって、エルフではないと一般的には考えられている。南に渡ったネディックはシロディール人となったが、結局その地域の好戦的なアイレイドたちの捕虜や奴隷にされてしまった。

第一紀

ヴァレンウッドのキャモラン王朝勃興まで時を進めるとしよう。
おそらく専制的な体制から始まったが、王朝(後段のヴァレンウッドの項目で詳述する)とエプリアー王King Eplearの訳。キャモラン王朝の創設者。は来たる文明化の先駆者であった。タムリエルの中心部では、アイレイドがシロディール人の奴隷を使って帝国を築いた。そのとき北方では、ノルドはスカイリムと呼ばれる共同体へと団結し始めていた。

ノルドが近類のシロディール人に与えた影響は負けず劣らず劇的であった。刺激されたシロディール人は、元奴隷から女王へ返り咲いたアレッシアの旗のもと、アイレイドの支配者たちに反旗を翻したのだ。シロディールのアレッシア帝国は第一紀 243年に誕生した。領土拡張主義のノルドたちは、ドゥーマーとチャイマーの王国があるレスデインに侵攻した。現在のモロウィンドと呼ばれる地である。侵攻を受けて、1E416年にドゥーマー王ドゥマックとチャイマー王ネレヴァルは、共同戦線のための同盟を結ぶこととなる。

しかし、数百年の間に、ドゥーマーとチャイマーの同盟は瓦解し、苛烈な戦いへと向かうのであった。これが第一評議会戦争である。この戦いの結末は伝説となっている。ドゥーマーは存在そのものが消滅し、チャイマーは赤い目と黒い肌を持つダンマーへと変貌を遂げたのであった。

ノルドとともに、アレッシア帝国は西の肥沃な大地ハイロックに目を向けた。そこは憎むべきエルフが治めていたのだ。第一紀のほとんどの期間は、帝国としてブレトンが立ち上がるまで、西側は戦火が拡大しすぎて崩壊していた。

第一紀808年、ラ・ガダ(戦士の波)がヨクーダからヴォレンフェルに到着して西へ向かい、その土地を征服してハンマーフェルと改名した。そこへ定住すると、ラ・ガダ(レッドガード)はブレトンの王国とともに、新興国であったオークの祖国オルシウムの破壊に加わることとなった。

様々なタムリエルの文化が争っていたとき、海岸の彼方に脅威が迫っていた。
スロードによってもたらされたスラシアン疫病が大陸に押し寄せ、沿岸部一帯が絶滅した。アカヴィルのツァイエシはより直接的な攻撃を好み、第一紀2703年にタムリエルに侵攻してきたが、シロディールの皇帝レマン一世がこれを撃退した。

第一紀2920年に皇帝レマン三世が崩御し、世継ぎがないシロディール帝国は取り残されていた。レマンに仕えたアカヴィルの宰相が、帝国の統治権を巧みに取りこんだ。かのアカヴィルの先祖はレマン一世に敗北したあと、帝国組織に加わっていたのだ。こうして、アカヴィル支配者の系譜が始まり、第二紀が始まった。その滅亡まで、4世紀にも渡ってシロディール帝国を支配し続けたのである。

第二紀

最初の430年間、アカヴィル支配者の統治下にあったシロディール帝国は強大な力を維持し続けていた。我々の文化からすれば異質ではあったが、彼らは偉大な伝統をいくつか確立させた。メイジギルドや戦士ギルドのような組織の設立を認めたのだ。第二紀309年に、平和と反映のもう一つの兆しが現れた。ふたつのカジート部族国、アネクイナとペレタインが合併し、エルスウェーアが誕生したことだ。

第二紀430年、最後の支配者サヴィリエン・チョラックが暗殺された。世継ぎがいなかったため、ついに強大な帝国は滅亡した。ブラックマーシュでは、ナハテン風邪が流行し、アルゴニアン以外は住めなくなってしまった。そのため、人間の土地から強制的に切り離された。第二紀572年、アカヴィリはもう一度タムリエル侵攻を開始したが、モロウィンド侵攻後にかろうじて撃退できた。大陸のあちこちで、戦争と反乱が起き、この国の優れた伝統の核心はみな破壊されてしまった。

再統一の最初の兆しは西で起こった。サマーセットのアルトマーは、長い間他の島の王国との戦争に悩まされていた。ヴァレンウッドと同盟を結び、共通利益のためにアルドメリ自治領を樹立した。しかし、より大きな力が起こったのは古来からの皇帝の座、シロディールでだ。偉大な将軍タロスは主君を暗殺したあと、史上最高の征服者としての歩みが始まった。

タロスはシロディール名のタイバー・セプティムという名前でよく知られている。彼とその軍勢はタムリエル全土を征服し、現在でも自身の名を冠した帝国を樹立した。第三紀が幕開けである。

第三紀

皇帝タイバー・セプティムの治世は38年に及んだ。死に際に、孫のペラギウスにタムリエルの玉座を譲った。セプティム家は時には養子や姻族も含まれることもあるものの、それ以来タムリエルを統治し続けている。

しかし数世代の間に、セプティム家に抗争や嫉妬が生まれはじめ、第三紀120年に内乱が勃発した。このレッドダイヤモンド戦争はユリエル三世とその母ソリチュードの女王ポテマの死によって終結した。だが、その影響は今日でもまだ感じられるかもしれない。帝国の統一を当然とみなすことはこれきりなくなった。

あとに続く皇帝、シェオゴラスと口づけしたペラギウス三世などは、見せかけの秩序を維持するために、元老院に権限を移譲した。帝国に強力な指導者がいないときに、何が起こるかはあまりに明白であった。最悪だったのは、強奪者キャモランによる略奪行為その当時の話は『避難民たち』に書かれているに苦しめられたヴァレンウッド、西コロヴィア、ハンマーフェルの人々である。キャモランはアンデッドとデイドラの群れを率いて、これらの地を荒らし回ってた。これは第三紀267年にキャモランが打倒されるまで20年近くに渡って続いたのであった。

しかし、女帝モリハーサに始まり、タムリエルの統治者は非常に強力で有能であった。モリハーサの治世はまったく流血のなかった、タムリエル史上最も平和な120年間、ということを意味するのではない。単に近年の戦争や問題がそれ以前に起こったことの劣化した模倣でしかなかったというだけであった。

最もよく知られる近年の問題は、現在の皇帝ユリエル・セプティム七世陛下の治世初期に起こった。陛下が信頼された魔闘士ジャガル・サルンは、策略と魔術でもって、陛下を幽閉して、皇帝になり代わったのである。サルンが君臨していた10年間、いわゆる「帝国の幻影」のときは、古くからの問題が再浮上し、忘れられていた遺恨が再燃し、戦火が全土に広がった。

東では、モロウィンドがブラックマーシュを攻撃したアルネシアン戦争ドレス家領のアルゴニアン奴隷の反乱から始まり、トリビューナル聖堂の聖人として認められたロリスという商人を、アルゴニアン反乱軍が拷問し殺害したことで戦争へと発展。最終的にモロウィンド側の勝利に終わり、南部へ領地が拡大した。が起こり、北では、スカイリムがハイロックとハンマーフェルと戦ったベンドル-マークの戦いthe War of the Bend’r-Mahkの訳。スカイリムがハンマーフェルとハイロック合同軍を打ち破り、エリンヒルとジェハンナを含む東部地域を奪還。元々はスカイリムの地域で、かつての戦争によって失ったと主張。、南では、エルスウェーアがヴァレンウッドを相手取り五年戦争が勃発した。西では、ブルーディバイドの戦いで、ヴァレンウッドはかつての同盟国サマーセットに土地を奪われた。

イリアック湾とモロウィンドはさらに奇妙な状況に陥ってるが、これらの紛争はすべて、血塗られた実態のみを記述しただけである。本書が出版された第三紀432年は、帝国は強く統治されている。次章では、各地方の歴史と現在の出来事を詳述するとしよう。

切り離された王たちの座:シロディール

王者のアミュレットの中心にあるダイヤモンドのように、シロディールはセプティム帝国とタムリエルの中心である。大部分が森林に覆われた内陸地であり、その美しさは古来より歌われてきた。3つの帝国が戦略上重要な大陸の中心地から権力を振るってきた。だからこそ、シロディールが単に帝国として広く知られていることはなんら不思議はない。

歴史

タムリエルに入植してきた初期のアルドマーたちは、サマーセット島と沿岸に拠点を築いてきたが、内陸深くまで探索することはなかった。口承の歴史や水先人トパルによる断片的な民謡によると、古代の獣人がこの地に住んでいたことが垣間見えるが、先史の実態は謎に包まれている。シロディールの歴史が本当に始まるには、アイレイドの登場を待たねばならない。

アイレイドは古代のアルドマーで、今日まで存在するすべてのエルフ種族の近縁である。時を経て、はっきりと異なる人種へとなり、文明を築き上げた。彼らの遺跡はいまだに現代の考古学者や冒険家を困惑させ、魅了している。スカイリムのから南へと拡大した古代ネディック人は、ホワイトゴールドタワーを中心としたアイレイドの野望のための奴隷労働力となった。

第一紀242年に起こったアレッシアの奴隷反乱は、シロディールとタムリエルのすべての歴史において、重大な出来事である。人間とエルフはスカイリムで何度も戦ってきたので、奴隷女王の反乱が人間の初勝利とは言えないが、大陸での勢力構造の転換点となった。タムリエルの中心地は未来永劫にわたり、かつての奴隷たちのものとなった。それが現在のシロディール(インペリアル)人である。

スカイリムのノルドの助けを借りて、シロディール人は勢力を結集し、異なるふたつの地域が緩やかな同盟を形成した。肥沃なニベネイ峡谷と、遠方の荒れたコロヴィア高地である。アレッシア帝国がハイロックのディレニの領地に向けて西へ突き進んでいた頃、最も大きく変わったのは文化と宗教であった。預言者マルクの教えは、シロディールに帰属意識をもたらし、最も文化的なタムリエル人が今日も信仰しているあらゆる神々を体系化した。その一方で、マルクの信奉に対する痛烈な批難が原因で対立も招いた。

次に大きな変化は、まさしく外圧によるものであった。2703年のアカヴィルの侵攻によって新しく王朝が勃興し、独立国家間で共通の脅威に対して共闘する精神が生まれた。皇帝レマン一世の下、ハイロック、コロヴィア、ニベネイ、そして敗北したアカヴィルの風変わりだが洗礼された文化を共同体へと取り入れた。その結果、シロディールは真の国際都市となったのである。第二帝国とも呼ばれるシロディール帝国は、再び国土拡張に乗り出した。大陸全土を征服することは叶わなかったが、それでも強大な統一国家を築き上げたのだった。

モロウィンドとの80年戦争の終わりにレマン三世とその息子で後継者であったジュイレックが暗殺され、ひとつの時代が終わった。第二帝国が終わったというわけではない。アカヴィルの支配者の治世の下、第二紀を通じて政治体制は進化を続けていた。だがその進歩も第二紀430年、最後の支配者が暗殺されたことによって唐突に終わりを迎えた。

第二紀の残りの期間はタムリエル全土で大いなる闇と混沌の時代を迎えていた。そしてシロディールよりひどい場所はどこにもなかったほどであった。中央政府が消滅したため、ニベネイとコロヴィアは分割され、農家は休閑を余儀なくされ、村落は荒廃し、かつての帝国の街道は荒地となって、山賊の支配域となってしまった。何世紀にも渡って、皇帝の座に就こうとする無数の者たちによる、帝都を巡る戦いが行われていた。それはタムリエルのかつて誇った栄光が消えてなくなるまで続いた。

タイバー・セプティムの台頭は、歴史書と数多の本の中で詳述されている。シロディールでの彼の影響はいくら強調してもしすぎることはない。彼は国に伝統的な権力などを取り戻し、自らその象徴となった。彼が今日まで統治する王朝を樹立したのである。シロディールの民もタイバー・セプティムが助けたのと同様に皇帝を支えていった。このことが、彼の伝説に正当性と歴史的意義を与えました。そして、それは彼の征服に先んじてさらに拡大していった。

帝都とシロディールは栄華を取り戻した。ときにはレッドダイヤモンド戦争や、帝国の幻影の際に、セプティム家の子孫が弱まって汚されることもあるが、再びその栄華が綻ぶことはなかった。

近年の出来事

シロディールは帝国の安定した中心地であり続け、武力によらず外交によって紛争を解決するモデルも衛星国に提供している。コロールの女伯爵の娘アレッシア夫人と、レヤウィンの伯爵マリウス・カロがつい最近結婚したのがいい例で、愛と堅実な政治判断が見事に融合している。

それにもかかわらず、近年は恐るべき瞬間がいくつかおこっていた。最初の発生から数百年が経っていたが、ナハテン風邪の流行のおそれがあって、南方のブラックマーシュとの国境沿いで混乱が生じた。これはでっち上げであることが判明し、不安は解消された。ブラックウッド団に率いられた帝国の襲撃を阻止するアルゴニアンによって捏造されたものであろう。クヴァッチでは継承者争いで、ハデラス・ゴールドワイン伯爵Haderus Goldwineの訳。本書の出版時は432年、433年のオブリビオンの時点では、クヴァッチの領主はオーメリアス・ゴールドワイン伯爵になっている。の二人の息子が死んだ。平穏は取り戻したものの、この執筆時点でも伯爵は喪に服しており、新しい後継者を任命していない。

皇室では、幸いそのような悲劇はおこっていない。皇帝陛下は50年前に皇后の死後、再婚しないことを選ばれた。皇后は3人の健康的な男子を陛下に託し、そのご子息らは成人するまで、優れた家臣や陛下から政治学を学ばれた。皇太子ゲルドール殿下深淵の暁による襲撃で56歳で死亡。次男はエンマン、三男はエベルは、すでにユリエル陛下の権限の多くを譲り受けており、殿下の洞察力に誰もが敬服している。帝国の中心が堅実であるゆえに、タムリエル全土は強固である。

世界のノド:スカイリム

スカイリムはタムリエル北部にあり、息を呑む美しさと過酷な冬の地である。古くから帝国内で権力のある地域で、ノルドが人口の多数を占める。極寒の環境に合わせるかのように、ノルドは血気盛んなことで有名で、政治情勢が風のように変化して危険な状況になる可能性がある。

歴史

スカイリムを見渡してみると、多くの場所で古戦場が見られる。太古の時代に強大なエイドラによる大変動でタムリエルが誕生したとき、その怒りの大部分はこの北の大地にもたらされたようである。壮大な山々が、刺々しくねじれた山脈を形成し、渓谷に風が吹くと古代ネディック人のときの声がこだまするようである。

言い伝えによれば、最初の人間は大昔にアトモーラ大陸からタムリエルに渡ってきた。 これは一度の侵略ではなく、数百年にわたる一連の出来事であり、多くの異なるネディック文化を創り出した。新しく到着したアトモーラ人は既に定住していた世代と常に衝突していた。北部沿岸にそびえる山脈にあるサールザル周辺の地域は、支配者が幾度となく変わっていった。その逆境によって、ノルド自身のようにより強固になっていった。

ネディック人は相争うなか、新たな敵アルドマーにも立ち向かっていった。人間の祖先とエルフの祖先との戦いは、様々な形に変えて、今日まで継続している。ネディックはノルド、インペリアル、ブレトンとなり、アルドマーはアイレイド、アルトマー、ドゥーマー、チャイマー、ダンマー、ボズマーとなった。この頃、タムリエルで最も伝説的な人物の一人である、イスグラモルが現れた。すべてのノルドの王たちの祖先である。

イスグラモルの氏族は、北方から広がって勢力を伸ばし、ノルドより恐ろしい勢力が当時にはなかったことを示した。第一紀113年、現在のスカイリム全域にあたる部分がハラルド王の統治下に置かれたが、それでもなお拡大し続けた。雪降る谷や山脈を後にして、ノルドは近隣のレスデインのダンマーや、ハイロックのアルトマーとブレトンを攻撃した。またシロディールで勃発した奴隷反乱を支援して、南部でのアイレイドの支配を終わらせた。

続く数世紀の間に、ノルドは戦争の勝敗によって、領土を拡大したり縮小したりしていた。シロディールは独立した領土として考えられていたが、ノルドと初期のインペリアルは緩やかな同盟を結んでいた。敵対しているエルフたちに対抗するためだ。お互いの文化が入り混じり、現在のエイドラ信仰の土台が生まれた。
それでもスカイリムはイスグラモルの氏族が内部抗争によって崩壊するまで、人間中心の国家としてタムリエルに君臨し続けた。首長同士で争い、スカイリムは現在のモロウィンドとハイロックの領土を徐々に失っていき、しまいにはスカイリム内のいくつかの地域が独立した王国となった。

短期間では一人の支配者がスカイリムを統一することがあったが、ノルドの好戦的な気質から、統一は決して持続しない。シロディール帝国とそのあとのセプティム帝国はこの傾向を利用し、好戦的なノルドたちが敵対勢力になる前に、自陣に取り込んでいた。

第三紀においては、シロディールが帝国の心臓であるなら、スカイリムは強力な腕である。第三紀120年に帝国の統一を揺るがす最大の脅威が起こった。女帝キンタイラの叔母にあたる「ソリチュードの狼の女王」ことポテマが反乱をおこし、血まみれの内戦へと発展した。最終的には鎮圧されたが、その爪痕は今日でもはっきり残っている。水面下ではホルメHörmeの訳。あるいはヘルメ。TES5の時代、第四紀201年では活動の兆候は見られないと呼ばれる強い動きがある。ポテマとその息子ユリエル三世がタイバー・セプティム最後の血統であると信じ、その思想の下、スカイリム内で帝国の権益を奪っているのである。

ジャガル・サルンによる帝国の幻影期のときは、スカイリムの王国と近隣諸国のハイロックやハンマーフェルとの間に冷え切った敵意に満ち、戦火が煽られた。真の皇帝が玉座に帰還されたときにこの戦争は終わった。しかし、スカイリムが第一紀以来失っていた領土を自らの土地だと再び主張した後のことであった。

近年の出来事

ベンドル-マーク戦争によって、スカイリムの領土は少なからずも拡大したと思われる。ハイロックとハンマーフェルの東側の数キロはノルドの諸侯たちに譲り渡してしまった。ブレトンとレッドガードの抵抗は、ジェハンナやエリンヒルといった都市部では脆弱で、そのいっぽう地方の国境地帯では活発であった。都市国家ドラゴンスターは東西で分割されたままである。お互いが壁で仕切られ、独自の政府を持ち、不信感と恐怖で満ちている。帝国の幻影期以来、この遠く小さな地域の領主は変わったにもかかわらず、互いの抵抗組織によるテロ活動がない日はほとんどない。

ソリチュードは常にスカイリムで最も豊かで影響力のある都市だ。ドーンスターの女王マカラとシアン王が婚約したことによる同盟で、北部沿岸を支配下に置き、ますます強大になった。いくつかの旧帝国領を併合することで、さらなる影響力の拡大しようとしている。たとえば第三紀271年にユリエル5世によって征服され直接支配下におかれたロスクレア島などである。また、本土から遠く離れた未開の水域である亡霊の海への探検調査も支援し始めている。

ソリチュードの古くからのライバルであるウィンターホールドもまた復権した。東部の都市で苦しめられたモロウィンドからの難民が流入した。それが新しいアイデアをもたらし、文化を豊かにし、かつての商魂を呼び覚ました。東部での破壊から救出された蔵書、イスミールコレクティブYsmir Collectiveの訳。アルケイナエウムに所蔵されている。このポケットガイド以外では特に言及されておらず詳細は不明。が収容されるようになって、タムリエル中の学者が訪れるようになった。またそれがウィンターホールドでの研究生活の基盤となった。

フロスガーとホワイトランは、北岸の諸国ほど幸運ではなかった。王朝の争い、ホルメの盗賊やフロスト・トロールによる攻撃、度重なる洪水、干ばつ、火災が続いた壊滅的な冬のため、かつてはスカイリムの帝都とまで言われた地域に大きな損害をもたらしていた。人々は、ロルカーンの神官を自称し地元の魔女集会の指導者であるイサーシェJsasheの訳。このポケットガイド以外では特に言及されておらずその後は不明。を批難したが、そのあと奇妙なことに称賛するようになった。「ホワイトランの魔女王」と呼ばれる彼女は、いまやこの地域で支配するほどの影響力を持っているが、まだその魔力が繁栄をもたらしてはいない。

聖堂:モロウィンド

タムリエルの北東に位置し、地形の多くは隣のスカイリムと同じくらい険しい山々だ。有名な火山であるレッドマウンテンがあるヴァーデンフェルから遠く離れた地でさえ、気温が高く、荒れ果てている。以前はレスデイン、ヴェロス、ドゥーマース、ダンマースと呼ばれていた。神秘的な失われたエルフの種族、ドゥーマーと呼ばれる者たちの故郷であり、その近縁にあたるサマーセットのチャイマーの故郷でもあった。チャイマーは現在ではダークエルフとなった。2紀前からモロウィンドと呼ばれている。

歴史

記録上最古の文明はドゥーマーのものである。無教養な者はときにドゥーマーをドワーフと呼ぶが、ドゥーマーは沿岸部に定住した初期アルドマーの後裔であり、高度に洗練された技術文化を発展させていた。
モロウィンドにおける統治は、ドゥーマーと別のエルフ族が争うこととなった。チャイマーだ。チャイマーはドゥーマー同様アルドマーの子孫であり、預言者ヴェロスに引き連れられ、西からタムリエルを横断してきた。彼らはすぐに遊牧生活を捨て、大家として知られるものに分かれた。大家は結束の固い政治的一門であり、今日でもモロウィンドに残存している。

早々に2つのエルフ族間で領土を巡る争いとなった。両文化の宗教的信条は相容れず、争いに拍車をかけた。ドゥーマーは不可知論者神の存在を証明することも反証することもできないとする立場。必ずしも無神論ではない。であり、信仰よりもむしろ理屈を好んだ。チャイマーは忠実なデイドラ崇拝者であり、ドゥーマーの信心の欠如を神々への冒涜と見なしていたのである。

第一紀にノルドが侵攻してくるまで、二つのエルフ族は和平を実現させることができなかった。チャイマーのネレヴァルとドゥーマーのドゥマック率いる同盟は、ノルドの撃退を成功させ、第一評議会の設立した。

結局のところ、文化が違いすぎて恒久的な和平は実現しなかった。第一評議会戦争は、レッドマウンテンにあるドゥーマーの要塞にて終結したが、終戦間際の出来事については諸説ある。
ネレヴァルは戦闘中または直後に殺されたことが知られているが、誰によって殺害されたかは大きな争点のままである。ドゥマックと同胞のドゥーマー全員が殺害されたが、どのように滅亡したかの詳細についてはいまだに議論がされている。レッドマウンテンの戦いにおいて、チャイマーも変わらなかったわけではない。彼らの肌は灰色になり、目は炎のように赤くなった。彼らは以後、モロウィンドのダンマーとして知られることになったのである。
おそらく、戦争の結果として最も重大なことはネレヴァルの側近たちのもたらされた変化だろう。彼が信頼したトリビュナル(アルマレクシア、ソーサ・シル、ヴィベク)は神にも近しい力を得ていた。当初、将軍のダゴス・ウルはレッドマウンテンで殺されたと思われていたが、同程度の力を得ていたことが後々分かった。かつての定命の者であった彼ら四人は、象徴、覇者、神、悪人とみなされ、ときには尊敬され、ときには軽蔑されることもあった。かつての定命の者であった彼ら四人は、象徴、覇者、神、悪人とみなされ、ときには尊敬され、ときには軽蔑されることもあった。四人は、近年までモロウィンドの発展に大きな影響をもたらしていた。

モロウィンド編は半分まで終了。つづく

近年の出来事

西のディレニの子:ハイロック

ハイロックは、タムリエル本土の最西端に位置し、温暖な気候となだらかな丘陵地帯で、高くそびえるロスガリアン山脈によって半分に分かれている。古風で趣のある村落と荘厳な都市は生活の穏やかさを物語っているが、そのようなものは、ブレトンの特異な歴史上では長らく遠い夢に過ぎなかった。
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近年の出来事

ラ・ガダ:ハンマーフェル

タムリエル沿岸にやってきた最も新参者がハンマーフェルのレッドガードである。彼らは新たな故郷である過酷な砂漠にすぐに適応し、かつての荒地から侮れないほどの強国へと作り替えたのである。
歴史
近年の出来事

砂糖と血:南の猫

エルスウェーアの砂漠の下には100に及ぶ文明が埋もれていると言われている。現在の帝国が流動する砂漠の上に永久的に立っていると仮定するのは賢明ではないだろう。カジートはブラックマーシュとヴァレンウッドの間にある南部を占有しており、常に落ち着きのない人々である。タムリエルに不滅なものはないとたびたび証明してくれる。
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近年の出来事

聖なる島:アリノールとサマーセット

ひとつの島ではなく、ふたつの主要な島と、12の小さい島からなる諸島であり、サマーセットと呼ばれている。タムリエルにおける文明と魔法発祥の地として知られている。のどかな海面と接した国にはアルトマー、つまりハイエルフが住んでいる。
歴史
近年の出来事

野生のまま:ヴァレンウッド

大陸の南西にある大森林は、シロディールの人間とサマーセットのエルフの野望の緩衝地帯になってきた。果てしない緑の海、枝葉の迷宮に半分覆われた咲き誇るように成長する都市。ボズマーの故郷はタムリエルの庭である。
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近年の出来事

木との戦い:ブラックマーシュ

腐ったり略奪されたものすべてが最終的に流れ着く場所のため、タムリエルのゴミの山と言われている。国境と沿岸は相次ぐ文明化によって荒廃したが、中心地は神聖なままである。空気、土壌、水が毒であるから、神秘は安全なのである。古くからの中傷者たちはこの南東の沼地を「ブラックマーシュ」と呼んでいた。だが、そこの崇拝者は少数ではあるが、アルゴニアと呼ぶ。
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近年の出来事

オルシウム

概要なし
オークの故郷であるオルシニウムには苦難の歴史がある。
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近年の出来事

他の地

タムリエルはニルンという世界にある一つの大陸でしかない。ムンダスの海はオブリビオンへの旅路と同じくらい危険であるため、他にいくつの大陸があるかは推測の域を出ない。以下に取り上げるのはタムリエルと関係のあるものだ。遠くにある他の地もいずれこのガイドに記載されることであろう。

スラス

 

ピャンドニア

 

アカヴィル

 

ヨクーダ

 

アルドメリス

 

アトモーラ

 

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