映画

パラサイト 半地下の家族

『パラサイト 半地下の家族』30秒予告

 

『パラサイト 半地下の家族』を観た。韓国映画の過剰さや唐突さはあんまり好みではないが、この映画はエンタメ寄りで抑制が効いててよかった。わりと見やすいほうだと思う。

あらすじ

半地下に暮らす貧しい四人家族の長男がひょんなことから金持ち家族の家庭教師になり、徐々に取り入っていくが…

家族に取り入っていくさまはコメディっぽくもあるが、ある地点からの怒涛の展開は見もの。

以下ネタバレ注意。鑑賞後に読みましょう
パラサイト半地下の家族

ネタバレあり感想

半地下に住むキム家の母チュンスクが言う「余裕を持ってるから優しくできる」とは経験上必ずしもそうとは思わないが、余裕がなくなって争いになることはある。キム家と元家政婦夫婦と足の引っ張り合いも、立場的にお互い余裕がないからだ。

地下、半地下、豪邸との空間の断絶がそのまま格差として表現されるのはもちろん、豪邸の広さが、姉弟や親子の距離の遠さを表している。距離があるだけで必ずしも不仲ではないのがリアルだ。

いっぽうで狭い半地下のキム家の一致団結こそ強いが、豪邸でリビングに集まってスナック食べてたりと貧乏臭さ抜けてないのはなんだかちょっと切なかった。

洪水で大変な目にあったあとパク社長一家はそれを気にする素振り一切なくて、お父さんは終始無表情で社長殺害に至るのがよかった。

あそこで感情的に自暴自棄にならないドライさとソン・ガンホの演技のよさが際立っていた。手の血見てやってしまった感と、その後の血痕残さないで地下に潜る冷静さとしぶとさが印象に残る。

そのあと殺害の後悔はするも、出頭しないで生き延びようとするとたくましさ。意地汚くとも生きてやるという執念がないとやってこれなかったんだろうなと想像に忍ばせる。はからずしも夫婦で自虐的に言ってたゴキブリというのを体現してしまっているようにも思えた…。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です