ゲーム

FGO 2部5章 オリュンポスのネタバレ感想・考察

FGOオリュンポス

「Fate/Grand Order」第2部5章後半「星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」のネタバレありの感想と考察です。

5章前半のアトランティスのネタバレ感想・考察は以下の記事です。

FGOLB5アトランティス
FGO 2部5章 アトランティスのネタバレ感想・考察「Fate/Grand Order」第2部5章「星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」の感想と考察メモです。 「Fate/...
以下ネタバレです。オリュンポスクリア後にどうぞ

感想と考察

まずはそれぞれの勢力との関係が複雑になってきて面白い。異星の神とクリプター、カルデア、異聞帯とそれぞれ目的が違うし、勢力内でもそれぞれ違いが出てきた。

その中でもクリプターが特に面白かった。メインとなるキリシュタリアは異星の神と異聞帯の神との間をぬって、別の道を切り開こうとしていた。

そしてそれを裏切ったベリル、そのベリルとリンボとは敵対するペペさん、独自に動いて瀕死のままカルデアに拾われたカドック。全く登場しなくて謎が深まるデイビット。

元々クリプター自体は異星の神の指定ではキリシュタリアのみだった。キリシュタリア本人は死亡し、異星の神が降臨したのでクリプター自体の役目はここでおしまい。残った元Aチームは個人の思惑や思想に基づいて動くことになる。そして異星の神にとっては空想樹も異聞帯も特に必要もなく、6,7章の異聞帯はかなり殺伐としてるようなので、これまでとは展開が別物になりそうだ。

異星の神はオルガマリーを依代にした不完全な降臨で、南米にいるアルテミット・ワン(ORT、いわゆる月型世界の最強キャラ)を乗っ取りに行くようで、そうなるのとカルデア一行が6章のブリテン異聞帯に行く理由付けが気になるところ。

また異星の神の使徒であるリンボ、ラスプーチン、村正それぞれ方針が違うし、使徒ではないコヤンスカヤもまた違った目的で動いてるようだ。

空想樹を伐採すれば異聞帯が消滅することが分かったうえで協力する双子がよかった。アデーレとマカリオス。ゲームオリジナル登場人物で性別選択できる主人公感のある二人。マカリオスはギリシャ語で「幸福な人」。アデーレはゲルマン語由来では「ノーブル=高貴な」という意味だが、命名はギリシャ語由来だと思うので意味は不明。

キリシュタリア

黄金のリンゴ農夫キリシュタリア。飢えに苦しんだ時期があったから施さずにはいられなかったんだな…

カイニスは所長ふわっふわのクロワッサンを食べ、キリシュタリアは石のような硬いパン食べる対比。ほとんど狂犬みたいなカイニスとの信頼関係。

Aチームで特異点を回るシミュレーションシーン。あの描写があるからクリプターは主人公とは紙一重だった存在だったことを思いださせる。仲間を見捨てず、何があっても挫けずに進む姿はまさに主人公格であった。異星の神に復活させられ監視されていたので立場的に敵対的な関係にならざるえなかったのが惜しいと思わせる人物だった。

エリート然としているが高慢でもなく、カイニスに自分の裸体晒すのとか、昼寝してたり時々お茶目な面を見せるのも人間味を感じられてよかった。実の父に暗殺されかけたのに、ベリルのことは最後まで仲間として信頼してたのが彼の高潔さだ。

空想樹とカルデアス

カドックが端末の盗み見をしたときに、オフェリアが語っていた異聞帯の現在までの空白期間を空想樹でシミュレーションを行っている話。

空想樹がシュミレート装置となると、カルデアスも地球のシミュレートなので機能的には似ている。どちらかが似せているのかは謎。

地球の白紙化が先で、異聞帯と空想樹の出現が後と別のプロセスなので、仮に空想樹の伐採と異星の神を倒しても白紙化は戻らない可能性もある。カルデアスが空想樹的に機能するなら、汎人類史のバックアップとして機能して元に戻せるかもしれない。

ギリシアの神々

かつて起こった大戦は以下の通り。マキア(μαχία)は戦いという意味。

  1. ティタノマキア
  2. レウコスマキア(λευκος=白き。セファール来襲)
  3. ギガントマキア
  4. オリンピュアマキア

レウコスマキアは月型世界オリジナルで、オリンピュアマキアは異聞帯だけの話。

汎人類史と異聞帯の分岐点がレウコスマキアで、汎人類史は負けてアトランティスの消滅と機体を失った。

FGOではない現実のギリシア神話の話。ティタノマキアはゼウスより古い世代、親世代の巨大な神ティターンたちとの対決。ティターンはゼウス信仰以前の土着の自然神で、それに打ち勝って統合させた。

ギリシア神話の神は自然や人間の性質を神格化したもの。たとえばゼウスは天空の神・雷の神、デメテルは豊穣の神、アフロディーテは愛と美と性の神。当時は説明できなかった人智を超えた地震や雷などの自然現象や人間のあり方にうまいこと結び付けて創造した。

FGOの方だと、外宇宙のカオスから生まれ輸送船団の機体であった。地球にきて人を統治するために人間の似姿を取った。なので、神側が地球や人間に寄せてきている。ここは面白いポイント。

人に似せたために発生する悲哀がゼウスにはあった。

セファールに対抗するために合体して全権能を得たゼウスがただの支配者だったら、その時点でデメテルもアフロディーテも他の神も要らなかった。そこを切り捨られずに歪んだ形だったにせよ家族愛はあったんじゃないかと察する。ほんとうにただの父性的な、全員を守るためには「父たる自分が頑張らないといけない」という人間臭さ全開の悲しい愛。それはどこか他の存在を信頼できない部分がある。一柱で無理しすぎて耐用年数が減ってしまっていた。

もうひとりの一人で背負いすぎ人物であるキリシュタリアとの対比もよかった。こちらは逆に人を信用しすぎた。

ただこの人間臭い描写はゼウス以外の神で弱いのがちょっと残念なところ。

デメテルは愛娘のペルセポネが共生派で、ほんとは共生派だったんじゃないかと推測する。それを無理やりゼウスに弄られて支配派になった。そのあと狂った母になるのはいいとしてエピソードで肝心のペルセポネがほぼ出てこなくて、なんで娘に愛情を持っていたのかがよく分からないもったいないキャラになっている。本編でも屈指の強さでその強さを裏付けるエピソードがあってもよかった。

アフロディーテも同じく、共生派のヘファイストスの妻という立場にありながらだったのだが、なぜアフロディーテがヘファイストスを愛したのかの話がないのでどうものめり込めないキャラになってしまっている。

エウロペは穏やかながら毅然としていてよかった。しかし、汎人類史側のサーヴァントなのに、ゼウスがなんでヘラの融合させてまでそばに置きたがったかの描写が薄くていまいち消化不良な点も。いつのタイミングからいるかも不明。

デュオスクロイはほぼいいところなし。破神同盟の双子の引き立て役というか…

ゼウスの造形顔パーツのみで、アフロディーテは骨盤っぽいので、全部の機体が集まると超巨大ロボみたいになれる? オリュンピアマキアでいくつかの機体が消失してしまったので、かなわない話ではあるが。

ゴールデンヒュージベアー号(摂津式大具足・熊野,ゴエモンインパクト)、エウロペのタロス、オデュッセウスのトロイの木馬、バベッジ、メカエリチャンいるし、そのうちスーパーロボット大戦的なイベントがあるかもしれない。

終盤の展開

グランドサーヴァントにしては実質出番は一回だけで影薄かったロムルス=クィリヌス。一応説明はあったのだけど終盤詰め込みすぎて、必然性がいまいち分かりにくかった。

ローマ神話は近くて文化的に優れていたギリシア神話の要素を積極的に取り入れた。なので、神も輸入してきたり統合されて同一視するものが多かった。例えばヴィーナス(ウェヌス)は元々菜園の神だったが、アフロディーテの持つ美や愛の要素が取り入れられ同一視されるようになった。ミネルヴァは知恵の神で、アテナと同一視される。オリュンポスでも登場した機械仕掛けのフクロウ、ミネルヴァがアテナの所有物だったのもそういう意味だ。

ギリシア神話でのゼウスは全知全能の神で、多神教といえど主神として絶対の地位を持っていた。ローマ神話でも主神ではあるが、古くから信仰されていた三主神のうちの一つになる。

その三主神がユピテル(ゼウス)、クィリヌス(ロムルス)、マルス(アレス)である。

ロムルス=クィリヌスがローマ特性を付与すると、ゼウスはユピテルという扱いになるのでギリシアでは圧倒的だった絶対性が薄まり、マルスによるパンチで権能を変えられたりダメージが入ったりするようになる。ロムルス=クィリヌス自身がゼウスに対してそこまで強くないのでイマイチこのローマ付与の効果を感じづらいのがよくなかった。

それと、ゼウスのあとにカオスが出てきてさらに異星の神に続いてしまうのはさすがに詰め込みすぎを感じた。零に至った武蔵が無限の象徴たるカオスを追いやる展開が必然なら、せめてすっきりまとめてほしかった。

剪定事象のイレギュラーサーヴァントなのでストーリー上で死んだら永久ロストなの知ったうえでドクターと重ねて、主人公があの反応なのは分かる。しかし、武蔵ちゃんの性格と意志を尊重してこざっぱりと見送る選択肢があってもよかったような。せっかく2つ選択肢あるんだから活かしてほしい。(コミカライズの英霊剣豪の主人公のキャラ付けが好きで、あの立香ならやっぱり爽やかに送り出すような気がする)

武蔵のデータロスト武蔵のデータが消滅

U-オルガマリーの中身は異星の神だけど器はオルガマリー本人のようだ。オルガマリーは爆破で死んで遺体は消失していて、精神体のほうもレフがカルデアスに放り込んだので、どこでどうやって回収したのか? 信用できない者か異星の神の使徒かコヤンスカヤか。

シリアスな場面で笑いがあるのはわりと好きなほうだけれども、Fateの「茶化し」は好みに合わない。中学生の照れ隠しでやるようなノリなので見ていて恥ずかしくなる…

信用できない者

カルデア内部の信用できない者の話題は直接的にはなかった。しかし、ホームズがコヤンスカヤに言い放った「彼女は必ず、最終的に、私にとって最大の敵となるからだ。」の「私にとって」の部分がカルデアとはまた違う目的で動いてることの示唆を感じる。

新茶の幕間で明らかになったのは信用できないというより人理のためなら非道な手段すら厭わない点。つまりスパイとか完全な敵陣営でもなさそう。

そうなるとホームズはアニムスフィア側(マリスビリーあるいはオルガマリー)のサーヴァントじゃないかと推測。整合性としては変装宝具持ちで殺害の偽装工作ができる、クリプターのシリウスライト(大令呪)の件もあって手段を選ばないマリスビリー、人理保障の点では現カルデアと利害一致するので協力関係にあるのも問題ない。

黒い点

次の異聞帯の間に何か黒い点がある。

FGOの次の黒い点

リンボが「我が本拠、我が本懐、地獄界曼荼羅にて!」と言い去ったので、この黒い点が地獄界曼荼羅のリンボのイベントなんじゃないかと思う。散々言及されている安倍晴明も現れる可能性も。

次のブリテン異聞帯

A.D.500年はちょうどアーサー王伝説の時期で円卓領域と書かれていたので円卓関連は間違いない。「どこがあり得たかもしれない人類史なのか疑わしいような状況」らしく汎人類史とはどの点で分岐したのかが気になるところ。アーサー王とモードレッドが戦った「カムランの戦い」が537年頃なので、アルトリアが王になってない可能性も。

異聞帯の王も現時点では不明。アーサー王の姉にあたる魔女・妖精のモルガン、妖精王オベロン、サクソン人を招いた卑王ヴォーティガーンなど。

オリュンポスでベリルがコヤンスカヤに持ちかけた取引の話で「アルビオンの竜、白い竜」の話が出てくる。Fate世界だとヴォーティガーンが白い竜の血を飲んで魔竜と化した様子。

赤と白の二匹の竜。赤い竜はウェールズの国旗になってる。白い竜はサクソン人の象徴、赤い竜はブリテン人の象徴で、アーサー王は赤い竜の化身とされる。なので竜属性持ち。

その他

クリア後の礼装「共に明日を」のキリシュタリアのグラスに撮影してるマシュがいる。みんな、ロムルスの触媒になったカリギュラのことを気にかけてあげて。

↓シナリオ統括の奈須きのこ氏のオリュンポスの与太話

http://www.typemoon.org/bbb/diary/

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です