NHKこどもニュースのお父さん役だった、わかりやすさに定評のある池上 彰氏の本。
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たまたま何かのキャンペーンで無料だったので読んだがこの本自体わかりやすく良い本だった。以下はメモ
リードを付ける
聞き手に立つなら地図が必要。リード(冒頭に話す内容)を付ける。重要な順から話せば、途中で切っても伝わる。
リードを意識して書く、聞く。
リードがわからないとき
- 話すべき内容を箇条書きにする。
- 箇条書きの内容からリードを考える。
- 今度はリードに沿ってるか箇条書きを見直す
文を吟味する
自分が最初の視聴者になって考える。
一つの文に入れる要素を一つに絞る。「荷物を小分けにして1つずつ運ぼう。」
論理的な文章であれば接続詞はいらない。ロジックが曖昧だから接続詞をくっつけたがる。
視聴者のあなたから見てどうでしょうか、は言わないが念頭に置く。
全体像が頭に入っていれば、何を取捨選択するかはわかる。よく理解していればわかりやすく説明できる。わかりやすく説明しようとすればよく理解できる。
ノイズカット
ノイズをできるだけカットする。日本の順位を下がったことを伝えたいだけなら、他の要素はすべてノイズ。他の国の順位は消してもよい。
Aがあり、Bがあり、結果Cがおこり、Dになる。という話を全部図で出してしまうと何に注目していいかわからないだからAだけ出し、B→C→Dと順に出せばいい。これがノイズのカット。
原稿から模型を作り、今度は模型に合わせて原稿を直す。
→つまり図解を作ったときはかならず図解に合わせて書き直すべき
説明の作成
- リードを作る
- 目次を作る
- 一回書いてみる
- どこを図解にすればいいか
- パワポにする
- パワポにそった原稿に書き直す。
- その原稿を箇条書きのメモにする。
矢印は様々な用途に使えるゆえにごっちゃになりやすい。因果関係、時間、移動などの用途で形や色を統一する。
三の魔術
伝えることは三つにまとめる。いかに偉い頭いい先生でも1,2,3,あとはたくさん。優先順位の低いのは何か吟味して絞る。
最後にもう一度つかみを伝える
尻切れトンボでは印象が薄くなってしまう。
具体例から入り、抽象化する。しかし抽象化は一段でいい。話が小難しくなりすぎる。
使わない電気は消しましょう(具体例)。どうしてかというと二酸化タンスを大量に出してしまうからです(抽象化)
使いたくない言葉
無意味な接続詞
安易な接続詞の使用は、それっぽく見えてしまうので論理的な文章の妨げ。
- そして、だから。
- ところで、~なんだよ。話を勝手に腰折ってしまう
- こうした中で~。どんな中だよ?
- いずれにしましても~。話をチャラにしてしまう。話がちゃんとまとまってないから使う。
「が」は便利なので逆説の意味でしか使わない。
これから〇〇したいと思います→〇〇します。
実は
ありきたりすぎて、意味のない言葉になっている。
マジックワード
大変なんです。
つまり=結論の抽象化として最後の一回だけ使うと効果的
言い換えれば=複眼的視点
英語の関係代名詞
類まれなる才能を持ち、若い頃から絶大な力を発揮してきた〇〇さんは、このたび作品を~
〇〇さんはこのたびこういう作品を発表されました。〇〇さんといえば~
発声練習は独学でも
腹式呼吸、電車でも深呼吸で練習できる。深呼吸に腹から出す音をのせる。
大きな口を開ける。あいうえおを繰り返すだけで滑舌は良くなる。日本語は母音で成り立っている。
バラバラな知識がひとつにまとまったときに「わかる」。つまり伝える相手の中にどのような知識があるかを知ったうえで繋がるような論理構成にすればいい。