映画

『The dam keeper』そのナレーションの日本語訳


たまたまツイッター眺めてたらトレーラーが流れてきて以来、ずっと見たいと思ってた。

そして、つい先日itunesで見れるようになった。

https://itunes.apple.com/us/movie/the-dam-keeper/id962374424

18分のショートフィルムで300円。

日本語字幕はないが、本編はセリフなし。冒頭と最後だけ英語の語りが入る。

元ピクサーの堤大介さんとロバート・コンドウさんがトンコハウスを立ち上げて、撮った初の作品。アカデミー賞のアニメ短編部門でノミネートされている。

“主人公の豚の少年は身よりもなく友達もいない。家族代々受け継がれてきたダムキーパーの仕事は歯車のネジを8時間に一度、歯車のネジを巻いて風車を動かすことだ。それで汚染された空気をダムの外側に追い出していた。町の人はダムが誰によって動かされ、ダムの向こうに何があるのかさえ忘れていた。ある日、キツネの絵を描くのが好きな転校生がやってくる。”

というあらすじ。

心情に沿った美しいライティングのセンスが素晴らしい。暗いシャドウの部分も良かった。うっすらと暗い影にうかぶフォルムや照り返しで少し色がついている。

かわいらしい絵とは裏腹に話は重い。いじめられたことのある経験のある人には序盤はつらいかも。しかし、最後には気持ちが和やかになる。

こう多くは語らないシンプルで直球なものに弱い…弱くなったのか。とにかく見てよかった。

ナレーションの日本語訳

最初と最後の語りが分かるとより楽しめると思う。英文と訳を置いておきます。
翻訳で何かあればどうぞお気軽に(あんまり自信ない)。

プロローグ

At that age, I was almost too short to look outside. Through one of my windows, all I could see was a cloud, an ocean of ash. It suffocated everything.

Out the other window, I saw the people in town. Out both, I saw darkness.

Dad had always said, the job of a dam keeper is to keep the darkness away.

But by then, I was doing it alone. I was the dam keeper.

その歳で、外側を見るにはまだ早すぎた。窓を通して見えたのは雲と、灰の海だけだった。そこではすべてのものの息を止める。

向こう側の窓の外に、僕は街の人々を見た。両側とも闇が見えた。

パパはいつも言っていた。「ダムキーパーの仕事は闇を遠ざけることだよ。」

しかしそのときは、僕はたった一人で仕事をしていた。僕はダムキーパーだったのだ。

エピローグ

Dad had always said, the job of a dam keeper is to keep the darkness away.

But he never told me what to do when it surrounds you.

His mask protected me from the cloud.

But nothing I had protected me from the people.

パパはいつも言っていた。「ダムキーパーの仕事は闇を遠ざけることだよ。」

しかし、パパは闇に包まれた時にどうすればよいのかを伝えたことはなかった。

パパのマスクは僕を煙から守ってくれた。

しかし、人々から僕を守るものはなにもなかった。